椿油とカメリア種子油の違い
椿油とカメリア種子油の違いをご存知ですか?
市販の椿油製品を並べてみると、商品名はおなじ「椿油」の製品でも、成分の欄では「椿油」と「カメリア種子油」という異なる表記がされているのがわかります。
商品名は一緒に思えても、実は化粧品表示名称で厳格に区別されているのがこの2つ。
混同しやすいですが、含まれている成分比率などが異なっているので、購入の際には注意が必要です。
椿油とは、ツバキ科ツバキ属ヤブツバキの種を搾った油のことをいいます。
ヤブツバキは北海道を除く広い地域に自生する日本固有種の椿で、なかでも名産地は「東の伊豆諸島」と「西の五島列島」と言われています。
五島椿本舗の純粋椿油は、100%ヤブツバキを使用した椿油です。
一方、カメリア種子油とは、ヤブツバキ以外のツバキ属植物の種子から造られる油のことです。
ヤブツバキ以外のツバキ属植物とは、中国などアジアに広く分布するチャノキ(茶実)やユチャ(山茶・油茶)などのことです。
日本で販売されるカメリア種子油の原材料は、その多くが中国産だと言われています。
成分にも大きな違いがあります。
ヤブツバキを全量使用した椿油には皮脂成分に近いオレイン酸が80%以上含まれていますが、カメリア種子油のオレイン酸含有比率はその3分の2もないことが分かっています。
中国産のユチャで造られるカメリア種子油は、製造過程で熱や化学溶剤を使用しており、植物本来の有効成分が失われてしまうからです。
現状、ツバキ属から採取したオイルを総じて「カメリアオイル(椿油)」と言うので、外国産の原料を用いたカメリア種子油でも商品名に「椿油」と表記することができます。
安心・安全にお肌や髪のケアができる椿油をお探しの際は、国産ヤブツバキ種を使った商品をお選びください。