つばき(椿油)の歴史

つばき(椿油)の歴史

私たち五島椿本舗がつくっている椿油。
その歴史は、とっても古いです。

古文書を調べると、今から1200年ほど前の平安初期には既に、食用や灯用、お化粧用として使用され、さらには“不老長寿の薬”として珍重されていたそうです。平安時代の古文書には、「海石榴油(つばきあぶら)」の文字が数多く出てくるんです。平安貴族にとって、椿油は生活に欠かせないものだったんですね。

歴史は古い

日本原産の貴重な椿油は1000年以上も前に、
海を渡っているんです。

7~9世紀に、日本の朝廷が唐(今の中国)に派遣していた遣唐使で、唐皇帝に椿油を献上したと伝えられています。
797年に編さんされた「続日本記」には、光仁天皇宝亀8年(777年)に渤海国の使者に海石榴油を贈ると書かれています。
日本国内では税として上納され、海外向けには中国の皇帝への貢物になるほど貴重品だった椿油。江戸時代には庶民にも広がり、女性の黒髪をつややかにするとして大人気だったといいます。
長崎県の五島列島は昔から、日本屈指の椿油の生産地として知られ、集落ごとの精油所でさかんに椿油が生産されていました。
五島椿本舗では、長崎の先人たちが守ってきた歴史を引き継ぎ、長崎県産の椿を自社工場で精製し、質の高い椿油として全国のお客様にお届けしています。